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2010年2月15日 (月)

江戸で買った古地図をすべて紹介!!

Img_133482z では、先日の「秦川堂書店」で求めた古地図を一通り解説します。

石川県の地図を3種買いましたが、一つ目は大正13年「日本交通分縣地図」其六石川縣。

これは当時、東宮御成婚記念、つまり昭和天皇の御成婚を記念して大阪毎日新聞が発行した付録で、各家庭へ配布されたもののようです。
だからか、一番多く棚にも並んでて、1,000円という安い値段がついてました。

しかし地図のクオリティは高く印刷もしっかりしており緑と朱が鮮やかで、当時の市町村域、鉄道、山の標高などがよくわかります。特に別表の金沢市街図は、街地と旧町名がはっきりしていて、旧町名時代を調べる上で一級資料ですね。市電の駅名や金沢市内を取り巻く旧村群も興味深いです。じっくり読み込みたいですね。
Img_133485z 続いては、明治41年最新石川縣全図、です。最新って言われても、ですがねw。

この版形はふた周りも小さく、東京博愛館から発売された定価七銭のものですが、2,100円しました。
縮尺が大きすぎて、郡境はわかるものの、村境は全くわかりませんね。そういったとこ、江戸時代の国絵図に似てるかも知れません。
この地図の面白いのは、当時の公共施設が欄外に羅列してあることです。すなわち、第四高等学校(今の金沢大学)や金澤第一中学校(泉が丘の前身)など学校が13。郡役所や裁判所、陸軍管区の連隊名とか。


Img_133486z 石川県最後は昭和16年、大日本分縣地図石川縣です。
現在の教科書地図に通ずる色組み合わせになってきましたが、戦時に突入する当時、地図も統制に入り、日本統制地図株式会社の発行です。
金澤市域の軍事施設、つまり最初の地図でわかる金沢城跡の第九師団や野田の陸軍騎兵第九連隊など詳細は全く空白とされています。

それでも金沢市以外に七尾市や小松市、大聖寺町と温泉郷とか、市街図が別枠に詳しく描かれ、各地の街も発展していった様子が窺えて面白いです。

石川県内の私鉄も、このころがピークでしょうか、あちこちに朱線が引かれてたのもしいです。北陸鉄道として統合されたのもこのころでしょう。
裏面には石川縣の地誌と、各市町村と集落名が列記され、時間があれば読みふけって恍惚にひたりたいんですがw。これは2,000円でした。
Img_133487z さて次は、最近実測金澤市街地図。最近と言っても大正9年です。版形はかなり小さいんですが、そのころの市街図は以前からほしくて、定価拾五銭でしたが4,200円はたいて買いましたw。
まだ市電は全通しておらず、主要地についてる赤点は何を指すのかわかりませんが、江戸時代の金澤絵図と同じ範囲・向きで主な道もほぼそのままの、大正年間のくせに江戸時代からワープしてきたくらいの面白さがあります。旧町名もバッチリです。戦災に遭わなかった金沢は、今でもそれらの道のほとんどは追えるんですよ。
Img_133489z ここからは石川を離れ、番地入東京市全図、明治45年金松堂発行です。
江戸図と同じ、江戸城大手門を下向きに描く図は、ほぼ明治期は踏襲されてるようです。
まだ中央停車場、つまり東京駅は計画線ですが、市電の朱線が縦横に走り、堀はまだほとんど埋め立てられず、水の都市として地面すれすれを人々が行き交う、視界の開けたクリーンな街のにぎわい、というのが目に浮かぶようです。このころの東京にぜひ行ってみたいと思ってました。
最新横濱図が欄外のオマケで、今の埋立地はほとんどないんですね。
Img_133490z 裏面は朱色で市電の路線図と、浅草公園や上野公園・動物園など観光スポットが絵図で描かれ、居ながらにして東京を遊びまわる空想ができます。
東京の沿革が長い文章で書かれ、これはとても面白いです。秩父別当重綱が初めて江戸太郎と号す、とあり、まるまる筆記してデータに記録したいくらいですね。
版形も大きいこれは5,000円しました。
Img_133492z 最後は、少年倶楽部第十六巻第十一号付録の、昭和4年、大日本全図です。3,100円也。
全国の鉄道網が、全駅や計画・工事線もあわせて描かれ、鉄道ファンにはたまらない地図のひとつでしょう。少年倶楽部の付録としては人気の的だったんじゃないでしょうか。当時は沖縄にも軽便鉄道がありました。
またこのころ、朝鮮・台湾・樺太と、併合していたこともあり、当地の地図もすべて載っています。
Img_133495z 裏面は東京大絵図として東京全体をパノラマした絵図。俯瞰絵図で昭和初期に有名な吉田初三郎氏の筆によるものです。
下には明治神宮や東京駅など名所の建物が写真で紹介され、ちょっとした歴史資料です。
国会議事堂が今の形をしていないのが新鮮ですw。
そんなこんなで、たっぷりとお届けしてしまいましたが、興味のない方にはうっとおしかったでしょうかw。
ではまた。。

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コメント

Tadashiさん。
複製ですが、他にも昭和29年金沢市街地図、延宝金澤図とかあります。
時間があったら神田の古書店街しらみつぶししたいですね。ネットのオークションはやっぱり慣れないんでこわいですw。

投稿: joker | 2010年2月17日 (水) 23時59分

最近実測金澤市街地図は自分がオークションで落としたのとほぼ同じですね。私のは大正7年でした。同時に落とした昭和9年と新住居表示制度直前の昭和39年の金沢市内地図もあります。どれも旧町名で書かれているので見ていて面白いです。あれ以来、めぼしいものは出てきませんね。江戸も1枚、できれば藩政期のものがほしいのですが・・・加賀藩の屋敷がわかるものを!高そうですが

投稿: Tadashi | 2010年2月17日 (水) 00時43分

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