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2009年11月22日 (日)

金沢の水は文化財が作ってる!!

Img_123835z またまたごぶさたしてました。やっと少し時間が取れたですかね。またしばらくお付き合いください。

今日は金沢市の末浄水場に来ました。浄水場の中に来れるなんて珍しいですよね。実はこのたび浄水場内の小さな園地が国指定名勝に指定答申されたんで、それを記念して一般公開されたわけです。
Img_123858z なにしろこの末浄水場自体、約80年の歴史があって、中の緩速沈殿池などもすでに登録有形文化財に指定されてる、由緒ある施設なわけです。
ここんとこ寒空だったけど今日は久しぶりに青空に恵まれ、連休中の公開日にあわせてこの地味な施設にたっくさんの見学者でにぎやかでした。
Img_123849z 開設まもなくの昭和7年に竣工した園地は、左右対称の幾何学模様のフランス式庭園として創設当時の姿を色濃く残したまま、ということで今回の名勝指定答申となりました。来年早々にも指定される見込みです。
この噴水は自然流下の水圧を利用して、水道水の元である犀川の清流を流しています。金魚の状態で水質のチェックもしてるって。
Img_123860z コンクリート造りの東屋で、施設の導水軸と送水軸の交わる位置にあり、とても特徴的で重要なオブジェです。
昔は噴水の水がここまで飛んで受け皿の役もしてたようですよ。
そんなに大きくない園地でしたが、石川県内に7箇所しかない名勝(その嚆矢は兼六園)に追加されるとは、常時公開などその価値をもっと大きく広めてアピールしてもいいと思いますね。
Img_123845z この歴史ある末浄水場、ついでながらというわけでもなく、浄水施設全体に興味がでてきますね。係りの方の解説に着いていきましょう。
犀川上流の上寺津ダム上流から取水する寺津用水が水源。ここと2km下流の犀川浄水場に供給されてます。
Img_123834z 水の浄水の方法に緩速と急速とあるのを知ってましたか?
緩速はヨーロッパで200年前くらいから始まった方法で、広い沈殿池が必要でゆっくりと浄水します。急速は100から50年前アメリカで始まった方法で、不純物を取るのに薬品を入れて浄水を早く狭いスペースでする方法。当然最近の施設は急速ばかり。ここ末浄水場は両方の施設があり、80年前の今も現役の緩速施設が登録文化財になってるというわけ。
Img_123854z 緩速沈殿池です。3段階になってるプールにゆっくりと不純物を沈殿させ、水面近くの水をろ過施設に送ります。この緩速浄水はこの浄水場を通過して水道水になるのに1日半を要します。
水質は急速とは同じだけど薬品を使わない分安心? しかし金沢市の水道水全体の1/10以下のウエイトですって。
Img_123866z こちらは急速沈殿池。どう違うかというと、不純物を早く沈殿させるためにポリ塩化アミドなどの薬品を混入して攪拌しながら不純物を大きく固める(フロック)という方法。
これだと浄水場を出るのに8時間で済むし狭いスペースでOK。全国の現在の浄水場はほとんどこれだそう。

Img_123879z とても広い緩速ろ過池です。これも登録文化財。紅葉が水面に映えてきれいです。
ろ過池は底の微生物の層と砂や砂利の層をゆっくり通して水をろ過する施設。ここを通って、あとは塩素消毒して水道水になります。
このろ過池や沈殿池の底の砂を、定期的に水を抜いてケアするのが従事員さんのメインの仕事だそうで、大きな砂の山も隣にありました。
Img_123876z この浄水ポンプ室も文化財。なんだかイスラム教のモスクみたいですね。

この末浄水場は金沢市45万人の上水道の約1/4をケア。あとは1/4を下流の犀川浄水場。残り1/2を手取川の石川県の施設がまかなっているそうで、地域によってどこの浄水場の水が供給されているかが違うようです。僕の家はここか犀川でしょうね。
Img_115624z この末浄水場の水質が高い評価をされたのを記念して、ペットボトルが発売されたのは以前にも御紹介しました。
ここの緩速浄水施設を利用して、水道水のように塩素によらず煮沸消毒したものが詰められたものです。僕はとてもおいしいと思いましたが、犀川の水を飲んでない南地域の金沢市民である、うちの会社の者はまずいと言ってました。慣れとかもあるんでしょうか。
でも文化財で作られた水道水は、その価値とともに大切に飲んだり使ったりしたいとより強く思いましたね。

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