« 金沢城河北門復元工事見学会3 上巻 | トップページ | 先週の江戸は「ガンダム」フェア☆ »

2009年6月18日 (木)

金沢城河北門復元工事見学会3 下巻

Img_113177z 後半は、鯉喉櫓台石垣の加工現場へ。金沢城は江戸時代の藩政期を通じて再建・増改築・修理が続き、年代ごと、工事責任者ごとのさまざまな石垣が見られ、石垣の博物館とも喩えられています。
この二の丸西数奇屋敷北空堀縁の石垣も、布積み、金場取残し積みの典型で美しい景色です。
Img_113182z さて現在、石垣加工の現場となっている藤右衛門丸に来ました。ここは普段石川県職員以外は立入禁止で、初めて立ち入れる貴重な経験です。かなり広い敷地で驚きました。
ここでこれから石切の実演をしてくれるというので楽しみです。
Img_113187z 金沢城の石垣は、ほぼすべてが金沢郊外の戸室山の石が原料。約40万年前の噴火で出来た、小さいながらも立派な火山で、古いため表面の岩が崩れ地中に埋もれた安山岩の塊を、掘り出して石材にしているというわけ。戸室石と名づくその石材は、江戸年間数次にわたって切り出され、長い石引きの道を曳いて金沢城まで運ばれました。城内には推計、15万個もの戸室石が石垣を形作っています。
Img_113185z 石を割るための道具類です。大きな石を石垣にふさわしい大きさまで割るのに、タガネで割れ目を入れてからクサビを打ち込みますが、昭和40年ころまではその方法で。後年はドリルで穴をあけてからの打ち込みで、掛かる時間は1/3になったそうですが、基本的に穴にクサビを打ち込んで割るのは、何百年の昔から現代になっても変わらないのにビックリしました!
Img_113194z まずは先時代的実演です。現在はほとんどこの方法をとらないというのですごく貴重です。表面にクサビを打ち込む穴を等間隔につくり、大きなかなづちでそのクサビを均等に打っていきます。この道の熟練ならではで、クサビの頭を確実に捉えるのに感動しました。
Img_113202z この大きい石で、この面の8つのクサビだけで割れるんです。一瞬パキっと音がして石にヒビが入りました。これで割れたみたいです。




Img_113204z 戸室石は金沢城の五十間長屋など最初の建物復元時にも、当時新たな切り出しが見込めず不足となると危惧されてましたが、県の石材組合や地元企業の尽力で大量の採掘・切り出しに成功。復元の安定供給はもちろん、金沢の名産として各種の公共施設や道路、庭石にまで幅広く使われるようになりました。
Img_113209z 現代の工法です。ドリルで穴をあけた後に打ち込むと中で開くクサビをハンマーで打ち込みます。確かにこちらの方が短時間で割れました。
石質は斜方輝石を含む角閃安山岩で、石英、黒雲母の斑晶も含有。凍寒や耐火性も強く、圧縮強度はコンクリートの2~6倍あります。
Img_113221z 中を重機で開いてみると、ひとつの石で違った色が。溶岩噴出の温度と酸化作用の違いで赤と青の違いが出るようで、赤戸室・青戸室と言われています。今は赤戸室のほうが多いようです。
今では数多くの加工品も発売され、庭の敷石や縁石、工芸品もあるようです。思わずほしくなってしまいました。
金沢城は当分、復元工事が続きます。金沢では、不況知らずの業種がここにありましたよ!!

|

« 金沢城河北門復元工事見学会3 上巻 | トップページ | 先週の江戸は「ガンダム」フェア☆ »

コメント

はじめまして、「駅そと」http://ekisoto.jp/
ブログロールページ担当の柳川です。
今回あなた様のブログのリンクと記事の一部抜枠をお許し戴きたくメール申し上げます。
「駅そと」では、駅または駅周辺の情報を発信されているブログを紹介させて頂くブログ集「駅そとブログロール」ページを開設いたしました。現在、駅に関するブログをお持ちの皆様にリンク許諾をお願いしております。
【許諾頂ける場合は】
このメールにブログのURLを貼り付けて、このままy_yanagawa@atlas.jp宛にご返送ください。
私どもでサイトを登録させていただきます。
なお、承諾メールが返信された時点で登録させていただきますので、こちらにおまかせください。

以下 ご検討の程、何卒よろしくお願い致します。

投稿: 株式会社アトラス | 2009年6月19日 (金) 09時47分

はじめまして、「駅そと」http://ekisoto.jp/
ブログロールページ担当の柳川です。
今回あなた様のブログのリンクと記事の一部抜枠をお許し戴きたくメール申し上げます。
「駅そと」では、駅または駅周辺の情報を発信されているブログを紹介させて頂くブログ集「駅そとブログロール」ページを開設いたしました。現在、駅に関するブログをお持ちの皆様にリンク許諾をお願いしております。
【許諾頂ける場合は】
このメールにブログのURLを貼り付けて、このままy_yanagawa@atlas.jp宛にご返送ください。
私どもでサイトを登録させていただきます。
なお、承諾メールが返信された時点で登録させていただきますので、こちらにおまかせください。

以下 ご検討の程、何卒よろしくお願い致します。

投稿: 株式会社アトラス | 2009年6月19日 (金) 09時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 金沢城河北門復元工事見学会3 上巻 | トップページ | 先週の江戸は「ガンダム」フェア☆ »