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2008年11月19日 (水)

「南町」町名復活フォーラム

Img_102057z 今月1日に金沢で9例目となった復活町名「南町」を記念して、フォーラムと探訪会が15日に開かれ、今年新しくできた地元「北國新聞」の交流ホールへ行ってきましたよ。
講演会場は100人ほどしか入れない大きさなので、出席応募には往復ハガキの抽選。前々日にやっと当選案内がきました。
この新しいホールは演劇のできる、創始者の名を採った赤羽ホールも併設。初めて入りました。
Img_102063z 新しくて明るいホール入口には「南町」の古い写真も展示。明治期から金沢のビジネス街の中心部として栄えた「南町」の発展の様子が残されていました。
今日の基調講演は作家の村松友視氏が50分カツカツ話してくれました。


Img_102066z ところが開会してまず、もりのみやこ少年少女合唱団の合唱でスタート。3曲もすがすがしい歌声を披露してくれて、心が洗われましたが、しかし唐突の場違いさ?にビックリ。テーマがテーマだけに、出席者はお年寄りが多く、子供たちの純真な歌は心に響かせる効果大なんでしょうか。
Img_102069z それでは早速村松氏の講演です。
氏は泉鏡花賞受賞後には、現在は審査員も勤め、毎年のように金沢を訪れて知己も多く、さまざまな縁から今年、金沢の茶屋街合同の「金沢おどり」の新曲「金沢風雅」の作詞もされ、金沢に深いかかわりを持たれた作家のお一人です。
氏の育った静岡での面白いエピソードを交え、地元の町のよい点の価値は気づきにくく、エトランゼ(異邦人)の視点こそその価値の再認識を喚起させてくれる、と教えてくれました。
Img_102070z 今回の南町は、その前の8町と違い、200社を超える一般事業所、特に全国組織の金沢支社が多く、単身赴任者の支店長などもいらっしゃる。まさにエトランゼが南町の町名復活のカギを握っていたわけですが、困難と思えた意見集約がみごと成し遂げられたのも、この金沢の魅力あればこそでした。
Img_102074z パネルディスカッションに移り、山出金沢市長なども出席。
昭和30年代の新住居表示法にともない、約300もの由緒ある町名がなくなりました。今般の町名復活は、単にノスタルジックだけでなく、地元への意識が離れていっていることから、地域への誇り、コミュニティの参加意欲などの回帰を目指し、その町の価値と魅力を再認識する意義があります。
しかし復活への道のりには課題も多く、費用や手続きも嵩む上、住民の総意が必要なのは言うまでもありません。
Img_102075z その中でポシャった町も少なく無いようですが、山出市長が最初に選んだ?主計町(かずえまち)と飛梅町(とびうめちょう)は、町の規模は決して大きくなく、意見集約に負担が少ないだろうという戦略?によるものでした。その考えは功を奏し、今では茶屋街や住宅地8町が復活してます。
そこで今回の南町は、初のビジネス街への挑戦。住居表示が変わってから40猶余年経っている今、昔日を知っている方が残っているうちに運動しないと、今後の復活はままなりません。
Img_102076z 200以上の事業所の説得にあたった商工会長の白尾歯科の白尾氏は、多かったであろう労苦を口にせず、復活運動という波風を立てたことで、南町の歴史や魅力を掘り起こせたと喜ばれていました。
町名復活による住民負担は、住所変更の各種手続や登記がありますが、市からの助成として、個人世帯には15,000円、事業所には100,000円が払われます。また、住民・印鑑登録、登記簿謄本の表題部、各種保険証などは、市が自動的に変更し、免許証・車検証、金融機関の口座や商業登記簿は、必要なときやなるべく早め、の届出でいいようです。
Img_102079z 金沢学院大の情報デザイン学科、高屋准教授は、南町は南北の商業繁華街、香林坊と武蔵が辻から、ぜひ歩いて訪れたいが、そのためにはちょっと休むところも必要。そういったサロンの場が、ビジネスマンにも憩いとなって、街を想う活性化のきっかけになるのでは、と提案。
金沢の街は歩きと自転車が相応しいとは、山出市長の主張でもある。エコも絡めて、新幹線後の市内交通のあり方は、ぜひガソリンバスにのみ頼る方法から脱却してほしい。
Img_102080z 旧町名復活の動きは、今のところ金沢独自のもの。郵便効率優先で国から推し進められた新住居表示に、率先して実施した金沢市だが、改めて町の歴史と文化の価値に気づき、町名復活による新たな刺激で魅力を高める活動が続けば、来る新幹線ルネッサンス?にも対応できるまちづくりができるでしょう。
ところで質疑応答の時間は取れなかったが、ぜひ山出市長に言いたかったのは、こうやって金沢の「まちしるべ」などblogやネットで採り上げるのは、僕と友人の2人だけ?なのが現実なので、ぜひもっとIT最先端の若者向けにも大いに発信し続けてほしい、ということですw。

次回はこのあと、新南町エリアの探訪会の様子を。。

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