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2008年5月28日 (水)

金沢城の史跡指定と辰巳用水は来年

Img_62379z 文化審議会は16日に、金沢城跡を国登録記念物に登録するよう、文部科学省に答申しました。ほぼそのまま答申がとおり、指定・登録が近々あります。
世界遺産を目指す「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」の核をなす金沢城が、文化財未指定という課題がこれで解消され、今年度の世界遺産暫定リスト追加選定の前になんとか条件のひとつをクリアしました。
金沢城は天守など、主要な建物はいずれも火災でほとんどが失われましたが、石川門や三十間長屋、鶴丸倉庫など江戸時代の建造物や、なにより「石垣の博物館」といわれる高度な技術を要する多様な石垣遺構が保存されています。
金沢城は明治になって陸軍が第九師団を置き、戦後は金沢大学キャンパスと、一環して国が一般に開放しませんでした。1995年の金沢大学移転を期に石川県に移管され、ようやく史跡公園として整備され、今「河北門」など、数々の復元工事が実施・計画されています。
そのためすでに城や城跡の国史跡指定は207件もある中、金沢城跡は全国的にみても後発となってしまいました。しかし今回の答申が、北陸新幹線開業を見据えた魅力ある街づくりの一環の中、世界遺産の指定も目指しながらの復元・整備の早い進捗と、市民のより深い理解と協力が進むことを期待したいと思います。

Img_78272z ところで、来年度の国史跡指定申請を目指す、辰巳用水について、金沢市辰巳用水調査指導委員会がこのたび、史跡指定区域を写真の東岩取水口から兼六園までの、10.9kmとする方針を示しました。
東岩取水口から末町までの上流部では、隧道や横穴だけでなく、管理通路までの土地を含めて区域とする。
Img_78294z 写真の全長260mにも及ぶ三段石垣も史跡指定の対象となります。
この上部に暗渠として流れています。




Img_70218s この末町から錦町までの中流部の水路と管理道路も対象です。
遊歩道が落ち着いた風情を演出しています。



Img_78314z 下流部では水路のみとなります。正面突き当たりは兼六園です。
辰巳用水は兼六園に曲水として流れ、また分流して浅野川まで流れていますが、この兼六園の手前までが史跡対象となります。
金沢市が今年度中にまとめる調査報告書では、4年間の測量・発掘調査の成果や、辰巳用水の歴史や文献・絵図など資料編含め、200ページ以上の大作となる予定。今からとても楽しみです。

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