« 富来で最大28センチ横ずれ | トップページ | 金沢3大用水の旅 2鞍月用水 »

2008年3月17日 (月)

金沢3大用水の旅 1辰巳用水

Img_78270z 日曜は晴れるという予報だったから車と自転車で、オフシーズンの今のうちに用水群を見ておこうと出かけた。
疏水百選にも選ばれた辰巳用水金沢疏水群を普段から当たり前に見ていたのに、ブログを書くようになってから人に見せるためにも、改めて地元の良さを見直すきっかけにもなった。
まず辰巳用水だが、犀川上流相合谷(あおたに)にある東岩取水口周辺では、もう辰巳ダムの工事が始まっていた。
Img_78272z 去年の犀川探訪では、雑木に隠れて見えなかったが、ほとんど刈り取られて地肌がむき出しで見通しが良くなったのは幸いと言うべきか?しかし周辺は自然を破壊する無残な姿に変わり果てた。
この東岩取水口は10メートルほど下流の堰で水量が確保され、今を持って現役である。幕末ころに掘削されたこのトンネルは、江戸時代初期のものと合わせ3.7kmもあり、小立野台地を開渠で流れ兼六園まで約12km、水を送り込んでいる。トンネルは幅2m近くある箇所あり、見学会がたまに開かれているが、入ったことはない。よく観ると水門の上の崖に階段状の管理用の道があり、普段はもちろん立入禁止だ。
Img_78269z 相合谷橋から工事現場を見る。向かいの崖の上に赤い標識が見えるだろうか。ダムの堤頂はあのあたりになるようだ。狭い谷に似合わず、かなり大掛かりな工事を予感させる。ここを右に折れたところが上記の取水口になる。このダムは賛否両論あったが、なかば強引に工事が開始された。
Img_78269y 去年訪れた同じ場所。崖に標識があるから同定できるでしょうか。
この日は水鳥も何羽か見え、自然の谷という印象があったが、しばらくは上の写真の日々が続くのでしょう。


Img_78275z 工事現場全景。辰巳用水から話が逸れてしまったけど、完成後もダムサイト下の誘導水路に東岩取水口は守られ、辰巳用水は引き続き現状の機能を維持できるということだ。
完成は何年後のことになるだろう。別にダムフェチでもあるので、そのときはまた訪れたい。
Img_78283z さて、下辰巳周辺の犀川の道路ぞい、清浄ヶ滝と水門だ。わかりにくいだろうが、辰巳用水は滝の裏を流れ、水門の向こう側にある。トンネルの中でも、こうやって時折水門があり、中の土砂の排出の役割をはたす。排出された水は滝とともに犀川に流れる。

Img_78294z 水門のすぐそばの三段石垣だ。雪の日にどうしても来たくてレポート済みのやつである。雪がなくなるとはっきりするでしょう。
藩政期に城の石垣に負けないほどのしっかりした石垣を数百メートルに亘って構築した。辰巳用水の重要性が見て取れる。用水はこの上を暗渠か開渠で流れているが、丁度委託業者が測量していた。ジャマになるか怪しまれるかなので、登ることはできなかった。

Img_78298z その上の部分からの分流だ。辰巳用水は当然、農業用水としても現役なので、あちこちで分水されて農地を潤している。
今は農閑期なのでこの草むらもだまって入れるが、いざ畑が始まったら失礼になるだろうか。









Img_70218s 開渠となった辰巳用水。ここは秋に訪れたときの写真で、土清水の塩硝蔵のあたり。用水沿いに遊歩道が整備されている。
この辺は虫や小動物も多く、このように辰巳用水は市民に愛されて永く利用されているところが疏水百選に選ばれた所以だろうか。まだここはのどかな田園風景の一帯だ。
Img_78314z 一気に省略してw、小立野台地の石引通りを下った。まもなく兼六園だ。右の長い塀は、加賀八家のひとつ、奥村宗家の屋敷跡。今は国立金沢医療センターを始め公立の建物が並ぶ広大な敷地だ。
この前を一路、兼六園というか金沢城に向かって突き進む辰巳用水。昔ながらの図である。
Img_78329z 兼六園もみなさん周知でしょうから省くと、園内外を下った辰巳用水はさらに、市内の目抜きを流れる。兼六園から香林坊に向けて広坂通りの真ん中を流れていく。花見のシーズンを前に、赤いぼんぼりが立てられてた。毎年の光景だ。
このルートは以前、観光客からも親しまれるようにと、歩道側に移設の案が取り沙汰されてたが、旧来に反すると立ち消えになった。当然だと思う。
Img_78371z さて、さらに街を流れていくと、しばらくは暗渠の部分も。前田利家を祀る尾山神社の前も通っているが、ここを新年度から、開渠にする工事を始めるという。金沢の用水は昭和40年代から街中でかなり暗渠化されてきたが、近年観光目的も含め、市民に親しまれるようにと、開渠復元整備が進められてきた。明日以降お伝えする鞍月用水などもそうだ。街中は自転車で駆け回った。他の用水の続きは、またあした。

|

« 富来で最大28センチ横ずれ | トップページ | 金沢3大用水の旅 2鞍月用水 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 富来で最大28センチ横ずれ | トップページ | 金沢3大用水の旅 2鞍月用水 »