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2008年1月16日 (水)

「坊ちゃん」途中で止まってる。

先日の休みに読んだマンガで、江川達也「坊ちゃん」がある。これは例の無料配布コミック雑誌「コミック・ガンボ」で連載されていたものだが、残念ながら昨年末に廃刊になった。
当然連載は読んでいないが、気になって単行本2巻分を年末に手に取った。そして驚いた! 江川達也は「坊ちゃん」を、明治の「サムライ」と捉まえていたのである!!
士農工商から四民平等、国民皆兵になって日本人すべてがサムライになったのに、西洋の悪しき風習が入り込みサムライとしての自覚が育たなくなり、卑しい人間が溢れ始めた。文豪夏目漱石はその堕落と無知蒙昧な日本人の心に啓蒙するためこの作品を文学の士として作り出した、という。
「坊ちゃん」はいままでに何度も映像化され、なんだかのんきな野郎としか印象なかったが、確かに漱石の文体を被せながらひとコマひとコマ、マンガ原稿の上に無鉄砲に、乱暴に、眉間にしわ寄せながら暴れまわる「坊ちゃん」を見せられると、なんだこういう男だったんだ、としか思えなくなってくる。
しかし巻末で、漱石の孫でもあるマンガコラムニストの夏目房之介氏との対談では、夏目氏は"坊ちゃん"は武ではなくあくまで儒教的な士(サムライ)だと言う。
いずれにしろ江川氏独特のストーリー回しで、漱石の表現どおりのキャラクター(赤シャツやうらなり、山嵐など)と緻密に再現された明治の松山の街で繰り広げられる「坊ちゃん」。キャラクター表にもある[マドンナ]がどんなふうに登場するのかわくわく!! と思いきや、姿を見せる前に休刊とはこれいかに(-_-;)
ガンボを発刊していた株式会社デジマは、HPこそ残っているものの、ガンボ関係のページを削除し、この途中になった作品の行方は遥として知れず。どこかで続きを発表してくれ~!!

坊っちゃん 1 (1) (ガンボコミックス 1)

坊っちゃん 1 (1) (ガンボコミックス 1)

著者:夏目 漱石

坊っちゃん 1 (1) (ガンボコミックス 1)

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