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2007年2月22日 (木)

バラエティ マンガ書評 ⑨

今年に入ってあまり漫画の紹介をしていなかったので、また久しぶりに・・。
先月・今月と相次いで単行本が出る星野之宣「宗像教授異考録」。SFから歴史物まで、その緻密な筆致と世界観で知られる星野之宣の人気シリーズ。宗像教授は、今は無き潮出版社の「コミックトム」で連載していた「宗像教授伝奇考」シリーズからハマって読んでいた。綿密に調べ上げた日本神話・古代史をバックボーンに、まるで新説のように教授の口から出てくる事実(実はフィクションも多いが)は、当時から目から鱗で納得させられるストーリーで溢れていた。画もリアリティに満ちている美しさなので、余計説得力がある。
しかし今回の4巻のように、時折荒唐無稽としか思えないロケーション(大分の宇佐から北九州の八幡まで洞窟が続いていて、一晩で歩きとおした)で度肝を抜くが、それもそれまでの史実探求でホントのように錯覚させられる、不思議な作品だ。
サルタヒコの謎は今でも実際に定説が定まらないが、各地の縄文巨木文化と結びつけて、石川の真脇遺跡、チカモリ遺跡のウッドサークルも登場する。でもチカモリ遺跡(付近)はあんなにガケでもなければ海沿いでもない。以前に白山信仰で白山比咩神社も出てきたが、そのロケーションもいい加減だった。そりゃ作者は宗像教授みたいに全国取材旅行できないもんね。
コミックトムの休刊で人気シリーズの復活を望んでいたが、天下の小学館がビッグコミックで取り上げた。名実ともにメジャーラインアップに名を連ねた感じだけど、同じくコミックトムで長期連載していた「ヤマタイカ」も最近復刊単行本化された。これは全くの創作だけど分厚く一冊3,000円とくると、ちょっと手も出しにくい。
ともかく日本史好きには外せない漫画作品。みなさんもハマってみてください。


宗像教授異考録 4 (4) Book 宗像教授異考録 4 (4)

著者:星野 之宣
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レジェンド オブ ヤマタイカ 第2巻 Book レジェンド オブ ヤマタイカ 第2巻

著者:星野 之宣
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