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2006年11月 7日 (火)

バラエティ マンガ書評 ⑤

さて久しぶりにマンガ書評を。いまさらでもあるが、講談社「アフタヌーン」連載の、沙村広明「無限の住人」。93年、四季賞からデビューするなり、その圧倒的な画力・大胆な演出・斬新な殺陣、などにより「時代劇」を一躍エンターティメントの主流へと蘇らせた[ネオ時代劇]と評される。
今まで時代劇とは無縁と思われた、ロック魂がガンガン入っているファンキーな野郎どもが江戸の舞台を好き放題暴れ捲っている!!てな感じ? 殺陣の表現や奇抜な武器類も特徴がある。なにより作者はどうも大の葛飾北斎ファン。北斎は90歳オーバーの人生の中で数多く雅号を変えているが、それらを主人公はじめ敵やライバルの名前に多用している。主人公の「万次(卍)」、「戴斗」、「宋理」、「偽一」などである。
当時とてもそんなやつ居なかったろうと思わせる登場人物も多いが、その深い写実的画面と歴史的探求力のあるストーリー仕立てが、妙に読者に説得力を与える。またどんなに筋立てが飛び回ろうと、最後にはホッとした安堵感のあるハートウォームな立ち位置に戻ってくる安心感が、多様な読者の人気を得ている要因かも知れない。
以前はその書き込みの深さゆえに、連載時に間に合わずほとんど[白い]コマを多用した時期もあったが、自らやアシをロックバンドになぞらえ、単行本の見返しにアナザーストーリーをぶち上げるなどギャグ?センスも楽しい。そんな「むげにん」も連載はいよいよ佳境。一度は壊滅の憂き目に会ったライバルチーム?と切腹猶予一ヶ月の幕府側のリーダー(これも今は万次の敵)との最期の対決に、万次と死にゾコないの本当の?がどう絡むか!! でもこれであと2年はメシが食えるんじゃない?

無限の住人 20 (20) Book 無限の住人 20 (20)

著者:沙村 広明
販売元:講談社
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