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2006年11月19日 (日)

「大阪府管内細見全図」

Img_37177s 久しぶりに先日買った古地図を紹介。明治16年「大阪府管内細見全図」
明治に入っているが、これは絵地図に等しく、距離寸法などもいい加減だ。しかし明治初期の大阪府奈良県を網羅し、郡の位置や村名、山や街道もかなり綿密に記載されている。なにより河川が簡略ながらも漏れなく記入され、いやこの地図の中で一番目立つ存在のように描かれているのが興味深い。さすが水の都だ。
特徴あるのは淀川だ。淀川は古代から船運が盛んで江戸時代はその最盛であったが、上流からの土砂の流入も多くたびたび妨げとなっていた。明治になって河口の港湾整備の必要もあり、オランダからの外国人技師たちの手によって築堤や河川改修が計画され、今の新淀川放水路にも繋がる一大河川改造が続いた。明治18年の大洪水をも契機に、河川改修の必要性を訴えたオランダ人技師「デ・レイケ」はこのほか木曽三川改修計画などでも活躍し、内務省事務次官相当の土木技監(勅任官)となって富山県や長野県の社会資本整備を指導し、勲二等瑞宝章を叙勲して明治36年にオランダに帰国するまで、明治のお雇い外国人の中で尤も長い29年間に亘って日本の近代化に貢献した。
しかし最近までこの「デ・レイケ」の実績は研究されず謎とされ、その功績は教科書にも載らず全く無名であった。日本地図センターの「地図中心」409号には彼の活動をはじめとした淀川治水の歴史が詳しく掲載されている。特に大阪の人にはぜひとも読んでいただきたい内容になっている。

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