鈴鹿ラストのF1観戦記 ②
いよいよF1マシンのコースインだ。それまでの前座マシンと比較しようもない甲高い爆音。レースがスタートするとさらに激しくなる。今までテレビで聴いていたのとやはり違う。臨場感バツグンのサウンドは、戦闘機より篭らずキリキリした音で耳栓なしではいられないくらい!
スタート前、フジの塩原アナの場内放送で進行。旗振り・拍手のウェーブを全客席スタンドに強要。しかし見事に決まった!!ヘリで確認できた? T-SQUAREの「君が代」演奏で全員が起立!ここでスタンドの興奮がヒートアップしてきた。 パレードランスタート!さっきよりも鋭いイキオイでシューが迫ってくる。ここまで今朝起きてから10時間、来た甲斐があった。すこし遠目のオーロラビジョンから、メインスタンド前のグリッドの様子が。
オールクリア!スタートの轟音がメインスタンドから響いてきた。程なくダンロップコーナーをマッサが飛び込んでくる。心配した1コーナーの混乱はなさそうだ。車列のマシン音が向こう側、左から右へ駆け抜け間々あり、今度は右からバックストレッチを最高速で走り抜けてきたマッサの赤い跳ね馬が一瞬で130Rを飛んでいった!!ノーブレーキのここは300km/hオーバー。新幹線より速い!そしてレース本番の音はさらにけたたましい。耳をつんざくサウンドは、塩原さんの放送を聴こえなくした。 このスピードでF1マシン僅か2台分そこそこのコース幅をこともなげにゆるいカーブを切っていく。まるでスケートのようだ。やはりテレビと目前の迫力は違う。いちおう最後の鈴鹿、やっぱり来てよかった!
[シューマッハ]
レースは各車がピットインしだしたころから順位がわからなくなってきた。そう、ここには順位を表示する案内ボードなどない。かすかにオーロラビジョンの映像がヒントを呉れるだけ。周回中は目の前の順位で想像するが、それでもシューマッハのリタイアは結果、目前向こうのデグナーの白煙がそうだったようだが、いつ降りたのかわからなかった。
[アロンソ]
300㎜望遠でF1マシンを初めて撮る。最初定点撮影で連写に頼ったが、デジカメの連写は銀塩より遅い。キヤノンでは1Dに次ぐ秒5コマの20Dだが、それでもアスファルトばかり撮れる。F1マシンの速さは想像以上だ。
そこで流し撮りにチェンジ。
[ライコネン]
流し撮りでシャッタースピード1/2000。時折陽射しが見え隠れして、非常に画面が暗くなったりするが、初めてにしては上々の仕上がりだと思う。フレーミングも、もちろんデジカメは修正できるが、自分はいつも卑怯なトリミングはしない。銀塩のように一発勝負のフレームと露出をそのまま掲載している(一部を除いて)。ただ、現場で確認しながら露出設定など出来るのがデジタルのよいところだ。 [トゥルーリ]
日本勢は今日は頑張ったのか頑張れなかったのか?
このトヨタ勢はグリッドは良かったのにいいところに絡めなかった。来期はエンジン開発凍結が囁かれ、この鈴鹿スペックで一年戦わなければならないのなら、このマシンで良い結果を出しておかないと来年が期待できないというのに。
[バトン]
そんな中、バトンは4位と健闘した。来年は何勝かしてほしい。琢磨と右近はなんだかんだと言ってともに完走した。今年はいっぱいいっぱいだったろうが、来年も同じというわけにはいかない。ぜひ活躍してほしい。
実はアロンソのチェッカーはオーロラビジョンでわかったが、今何周目とか知るよすがもなかった。そして最終順位も、実は家に帰るまでわからずじまい。
[琢磨]
見に行ったのに結果がわからないスポーツなぞ初めてだ!
ウイニングランを見て早めに席を立つ。グッズを買うためだが、やはりお目当てのものはもうない。かろうじてアグリのポーチとキーホルダー、鈴鹿魂のキャップをゲット。
[フィジケラ]
そんなこんなでモタモタしていると、列車に乗る行列が500mほど連なった。長い時間待ちくたびれ、席を立ってから2時間半でやっと列車に乗る。それもすごいラッシュだ。
こんなのを予選含めて2~3日するのは驚異的だ!一緒に行ったM氏とも、さすがに疲れて最後は二人とも無口になってしまう。
20年も経つのにこんなにトラフィックが不便極まりないままになっていたとは、ちょっと考えにくい。
[リタイアのシュー]
まぁ、年1のイベントで実際来年からなくなるのだから、インフラを整備しなかったのは却って先見の明があったというわけか。(翌日報道で富士と隔年開催にFIAも前向きになったとあるがどうか)
いづれにしても、今年限りだから来たわけだが、来年また来い!といわれれば考えてしまう・・・。
[チェッカーを受けてガッツポーズのアロンソ]
4時起きの23時半帰着の約20時間の旅は、ここちよい疲れと少しばかりの不満足感を抱えての一日となった。
でも、貴重な体験だった。少しはダイエットになったかな?
[ウイニングランのアロンソ]
レース結果はテレビをリアルタイムでご覧になった皆さんのほうがむしろ詳しいでしょう(僕は録画をまだ見てない)。
チャンピオン争いは再びアロンソが王手となったが、シューにも有終の美を飾らせてあげたくなった。まぁ、今日あったことは逆もまた正なりである。
久しぶりに熱くなったF1、来年も楽しみにしたい。
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コメント
昨日はお互い疲れましたね。シューがリタイアしてもっと疲れたでしょう?
僕は結局誰を応援ってこともなく、レースというか場の雰囲気を楽しめました。1時間半はあっという間でしたね。そのために20時間掛けるとは、誰かさんのなんとかより時間と労力かけましたわ。(笑)
投稿: joker | 2006年10月 9日 (月) 23時57分
昨日はホントにお疲れ様!
よく撮れてるじゃないですか!
だいぶ慣れたんじゃないですか?
この勘を来年まで忘れないで下さいね(笑)
来年はモナコまで行っちゃいますか??(笑)
じゃあ、また来年!!
投稿: ☆みやび☆ | 2006年10月 9日 (月) 23時14分