« 「世継ぎの皇子は生れましぬ」 | トップページ | 鈴鹿行き決定しちゃいましたっ♪♪ »

2006年9月10日 (日)

国宝「信貴山縁起絵巻」

Shigisan   今日の文化財保護制度の原形であり、「国宝」という言葉が最初に用いられたのは明治30(1897)年に公布された古社寺保存法です。

 この法律を受けて内務省に移管された古社寺保存会で技師として終生、国宝及び特別保護建造物の調査、指定、保護に尽力したのが金沢生まれの中川忠順(1873-1928)でした。中川は56歳で病没するまで古社寺保存会に奉職する傍ら、文展の日本画審査員を務めるなど美術史界の碩学として活躍しました。

 今回はこの古社寺保存法の公布110周年を機に、中川の故郷・金沢で「国宝」中の国宝とされる「信貴山縁起絵巻」を一挙公開することになりました。この絵巻はこれまで、一巻ごとに、しかもその一部が公開されたことはありましたが、三巻同時に、全画面で展示されるのは史上初となります。
「石川県立美術館」案内文より抜粋-

行ってきました。1000年ほど前に描かれたものとは思えない緻密さと登場人物の豊かな表情、表現技法。現代のマンガ・アニメが、ここから全て教示を受けているのではないかと思えるほどの素晴らしさです。
水の流れの強弱、霞による場面転換、米俵を枠外で見せないことによる量の表現、「逆勝手」による強い効果、一コマに何回も描く「異時同図法」、挙げればキリが無い。
宮中「清涼殿」の図も別の資料からもその正確性が確かなものであり、当時の風俗(庶民の家)、習慣(従者をどのように従えていたか)などを写す貴重な記録ともいえる。勅使のふくよかな姿は、なんだか親近感がわくし、「剣の護法童子」のスピード感あふれる描写は、初期の大友克洋をも思わせるかっこよさだ。
長いもので14メートルもあるこの三巻に、今日はまさに老若男女魅入られて、行列の移動する早さがみなさん遅かった。
「山崎長者の巻」「延喜加持の巻」「尼公の巻」の三巻同時展示はおそらくこれが唯一の機会とのこと。24日までです。ぜひあなたもお見逃し無く!
う~む、「信貴山」に行ってみたくなったわい。

信貴山縁起絵巻―躍動する絵に舌を巻く Book 信貴山縁起絵巻―躍動する絵に舌を巻く

著者:泉 武夫
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 「世継ぎの皇子は生れましぬ」 | トップページ | 鈴鹿行き決定しちゃいましたっ♪♪ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/4808/3383374

この記事へのトラックバック一覧です: 国宝「信貴山縁起絵巻」:

« 「世継ぎの皇子は生れましぬ」 | トップページ | 鈴鹿行き決定しちゃいましたっ♪♪ »