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2006年4月24日 (月)

犀星の校歌

Img_24261s 続いて「室生犀星記念館」へ行ってきました。生誕地跡である、住宅地の裏道にひっそりと建っている此処には、4年前に出来ても近くて目立たないこともあって足が向きませんでしたが、ブログでコメントいただいたmottiさんにも見ていただこうと想い、チャリを走らせました。
ちょうど今、犀星が作った[校歌]をまとめた「犀星校歌集」という企画展をやっていて、当然ながら我が「菊川町小学校」も入っているハズ。
Img_24251s 実はあまり犀星には、そんなに興味があるわけではないのですが、しかし今で言うと[松井秀喜]に次ぐ、誇れる石川県人というとこでしょうか。作品の初版本の表紙がこんなふうに展示してあります。








Img_24249s 犀星ゆかりの場所が、銅版の金沢市の立体地図に示されています。関東大震災後にしばらく金沢へ戻って近所の旧河岸町(現幸町)に住んでいました。
一般展示は撮影禁止でしたが、この正面エントランスの展示などはいいみたい。

Img_24260s さて、2階に上がるとやっていました。石川と、東京で住んでいた大田区を中心に、26校の校歌をつくっていたようです。一般的に学校に校歌というものが広まったのは戦後も昭和20年代後半かららしく、それまでは珍しいものでした。しかし犀星は古くは昭和4年に金沢大学薬学部の学生歌をはじめ、戦前のうちから数校作っています。軽井沢高校や旧満州のハルビン花園小学校とかも異色ですね。

Img_24254s ありました。わが菊川小の展示です。犀星直筆の歌詞が原稿用紙に書かれていますが、残念ですがかなりにじんで判別しづらいです。学校は新かなづかいで、と頼んだのに旧かなづかいで書いてきたそうです。
昭和29年に創立40周年として制定され、七五調のやさしく流れるような歌詞で、しかし元気に歌うように、と楽譜には注釈があります。
この歌詞に限らず、犀星の校歌は決して学校名は入らず、その土地の自然と子供たちや先生の姿を織り交ぜています。
作曲は信時潔氏と知っていましたが、どんな人かいままでわからなかったのですが、「海ゆかば」を作曲し、「金沢大学」校歌では、菊川小と同じく犀星とコンビを組んでいました(というか犀星が依頼されたときに「信時氏」を指名した)。
下世話な話ですが、買った「犀星校歌集」資料によると、[犀星日記]に校歌作詞稿料二萬円、とあります。昭和20年代後半の2万円は今いくらくらいでしょうか。おやおや、東京に犀星に校歌を依頼に行ったPTA会長?は今勤めてる会社に関係ある人みたいですよ。
2階エントランスには犀星の校歌を聞けるボックスがあり、ホントに久しぶりに我が校歌をしみじみ聞いて、ここを後にしました。

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コメント

mottiさん、コメントありがとうございます。
気に入っていただけてなによりです。わが母校の校歌は菊川小のHPを探していただけたら見つかります。
金沢は犀星以外にも、泉鏡花・徳田秋声の出身地で、最近ようやく三者の記念館ができたのです。竹久夢二も郊外の湯涌温泉に滞在していた時期があるということでやはり記念館があります(そこでは元カノとの淡い想い出が・・)。
自分は残念ながら小説は歴史物以外はあまり読まず、専ら歴史資料か漫画(左欄外参照?)が愛読書ですね。東京神田古書店街もよく通ってました。jokerというハンドルネームも10年になりますが、元は好きな漫画から来ています。また面白い記事を続けますので、飽きずにお互いよろしくお願いします。

投稿: joker | 2006年4月25日 (火) 00時36分

こんばんは。実は、今日のコメントはここが最後なんです。楽しみに一番最後にとっておきました、笑。犀星記念館っていうのがあるのは知りませんでしたよ。しかも、大阪在住の私には気軽には行けない場所ですしね。ありがとうございます。リンク先のHPも興味深く拝見。「犀星の校歌は決して学校名は入らず」←こういうところが、さすがですね、俗っぽくない。
犀星の詩。これは文句なく評価されているのですが、小説になると一転、悪文と称されたり評価に賛否両論があるのですが、私はどちらも好きです。
jokerさんは、小説は読まれますか。私は10代の後半からと、少々遅めですが、その当時、明治、大正、昭和初期の小説を大量に読みました。犀星もその作家のなかの1人で、すごく好きなんです。しかし、残念なことに詩集は普通に売られているのですが、小説となると文庫本はほとんどなく、古本屋さんで探して買って読んだりしておりました。ですので、jokerさんのこのjokerという名前も江戸川乱歩の「ペテン師と空気男」という小説に出てくる登場人物を評してjokerというのがありまして、このブログを見たときに「何?joker」とい感じで印象に残っていました。すると、犀川の記事、これはもう、コメントするしかないな、と。どんどん話が取りとめのない方向に行きそうなので自粛。(反省)ということですので?今後もよろしくです。

投稿: motti | 2006年4月24日 (月) 01時05分

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